中矢歯科医院

インプラントの光機能化

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インプラント体も人間と同じでアンチエイジング(抗老化)治療が必要です。
インプラント治療の最新技術である光機能化をご存知ですか?

骨に埋め込むインプラント体も製造直後から歳をとっていき性能が悪化していきます。

これをインプラントのエイジング(老化)現象と言います。
インプラント治療の成功のためには、インプラント体(骨に埋め込むチタンのネジ)が顎の骨と強固にくっつくことが必要です。骨と強固に結合するように、ネジの形状や表面の化学的性状を変えたりして様々な研究および開発がなされてきました。製造直後はその結合力が最大限に発揮され骨と強固にくっついているのですが、現在のインプラント体の表面には時間の経過とともに炭素が多く付着してしまい、インプラントと骨との結合能力はインプラントの製造からの経過日数によってどんどん低下していくことが分かってきました。

このインプラント体と骨との結合能力の低下を「インプラントのエイジング(老化)現象」と言っています。
私も今年39歳になり中年太りが気になる胴回りになってきましたが、白髪や老眼と同じく、体の新陳代謝の低下によるエイジング(老化)現象と言っていいでしょう。 また、過度の紫外線やストレスあるいは喫煙、暴飲暴食などによって体内の活性酸素の量が増えると身体が老化してしまいます。
インプラント体の老化現象では、上の動画で紹介しておりますが、表面に炭素が多く付着してしまっているために水(血液)に触れても水(血液)をはじく状態、なじまない状態になっており、うまくネジのくぼみに水(血液)が浸透していきません。血液がネジのくぼみに浸透していかないと骨を結合させる細胞ができにくいことを意味します。これは困ったぞとすぐに症状がでたり、レントゲン写真などで分かればいいですが、骨とうまく結合していなくて徐々に周囲の骨を吸収していくのは、5年、10年という長い年月がかかります。忘れた頃にインプラントに問題が発生してしまうのですね。そうなるとインプラント周囲炎として清掃不良が原因であったり、習慣性の歯ぎしりやくいしばりなどが原因と疑われるかもしれません。

一方、光機能化されたインプラント体は、老化現象の原因となっていた炭素を取り除きインプラント体の本来持っている表面性状を最大限に発揮できるため、水(血液)が瞬時にネジのくぼみや隅々まで浸透していきます。よって、インプラント体とよくなじんだ血液中の細胞が骨に置換されるため、骨とインプラント体が強固にくっつくことができるのです。

しかも、通常使われているインプラントよりも光機能化されたインプラントは、骨との結合能力が3倍以上あることが分かってきており、その結果として骨の吸収を抑制できたり、インプラントを埋めた後の治癒期間を短くすることができるようになりました。

インプラントの骨結合能力の比較 インプラントの経年的老化と光機能化による効果

人の体においてアンチエイジング(若返り)することはとても労力がいりますが、ことインプラントのアンチエイジングは専用の器械を用いて光を当てるだけで若返りを図ることができるのですね。技術の進歩は著しいので、近い将来、人の体においてもタイムカプセルに入ることにより若返りを図ることができるようになるかもしれませんね。

昨今のインプラント治療の発展は目覚ましいものがあります。
この光機能化を行う器械は決して安いものではありませんが、より安全で安心な治療の実現のために導入しております。

当院では、導入以来すべてのインプラント症例および上物(上部構造の装着)において、治療費はそのままに光機能化を実行しております。前歯のインプラント治療においては特に有効です。インプラント周囲の骨は年間数ミリずつ減少していくことが分かっています。それは歯茎が下がっていくことを意味しており、見た目が悪くなっていきます。光機能化されたインプラントは骨の吸収が抑制できるのと、上物と歯茎の接合力が増しますので見た目の美しさを維持できるのです。この光機能化技術は将来かならず患者様にとって有益になると確信しておりますので、今後も一人でも多くの患者様に末永くかめる喜びを感じて頂ければと切に願って治療を行っています。